Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

書籍

みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記 (2)

今日も風邪が治ってくれないのですが、ちょっと頑張って「みんな彗星をみていた」の続きを書いてみます。前回はリュートの話で「つづく」になってしまいましたが、一つ書き残していたのが、リュートの記法にはイタリア式、フランス式、ドイツ式など、国別に…

みんな彗星を見ていた

何度か紹介していましたが、今日は星野博美さんの「みんな彗星を見ていた」。キリシタンとリュートの話です。彗星が何故出てくるかというと、不吉の象徴ということのようですが、巻末の解説のところにはユングの話もチラっと出てきます。 前半によく出てくる…

砂漠の惑星

雑記が続いているので一冊紹介します。で、唐突に出てくるのが、スタニスワフ・レムさんの「砂漠の惑星」、SFです。 ネタバレでいきなり書いてしまうと、砂漠の惑星に降りると地上を支配していたのは機械だった、という話です。次のような説明が出てきます。…

生命の泉

ハヤカワFTなのでジャンルとしてはファンタジーですが、どちらかというとオカルトっぽい感じの内容です。タイトルは最初「幻影の航海」でしたが、後に「生命の泉」と改題されました。「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」の原作です。ただし、ストーリ…

恋は雨上がりのように (2)~(10)

今日も「恋は雨上がりのように」ですが、ストーリーを紹介してもアレなので、印象に残ったセリフをいくつか紹介してみます。 まずは店長のセリフから。 国語は算数と違って 答えがないって よく言われるけど、 それは問題が悪いんだよ。 正しい問題は、 ちゃ…

阿修羅像のひみつ

阿修羅像といえばもちろん、興福寺中金堂にある有名な三面六臂の仏像です。私は最近、実物を見てきたのですが、顔立ちが光瀬龍原作、萩尾望都さんのマンガ「百億の昼と千億の夜」に出てくる阿修羅王に似ているので驚きました。ていうか、阿修羅王が阿修羅像…

あたしと魔女の扉

あたしの名は、リーズン・カンシーノ。理性(リーズン)って名前は、母さんのサラフィナがつけてくれた。 (pp.9-10) リーズンはオーストラリアに住んでいます。魔法が使えるのですが、まだそれにハッキリと気付いていません。実は、 昔、ある男の子のことを死…

剣姫―グレイスリング

ファンタジーです。ファンタジーといえば魔法が定番ですが、この話では能力のことを「賜」(たまもの)と呼んでいます。 主人公はカーツァという少女。それでタイトルが剣姫です。持っている賜は、戦闘能力です。特にスピードは無敵で、009、あるいはアクセラ…

バカの壁 (6)

バカの壁の続きです、今日はちょっと深い話から。 人生の意味は自分だけで完結するものではなく、常に周囲の人、社会との関係から生まれる。 (p.109) 前回紹介したフランクル氏の話と繋がっている話題ですが、ここでのテーマは人生の意味です。ネットを見て…

バカの壁 (5)

さらに「バカの壁」の話は続きます。これはもう、万里の長城のような壁であります。 今日のテーマはまず、人間とは何ぞや、という話です。 基本的に人間は学習するロボットだ (p.94) まあそうですね。もう一つ蛇足するなら、私見としてはその学習機能には欠…

バカの壁 (4)

バカの話、いや、バカの壁の続きです。今回はまず、冠詞の話題です。冠詞といえば日本人にはとても苦手で、英語を習い始めたときに、ここは a を使うべきか、the を使った方がいいのか、いちいち考えても分かりません。ていうか、ピンときません。 最初に「…

バカの壁 (3)

今日も引き続きバカの壁から行きます。 英語論文の話は今もこうなのかな、とちょっと笑ってしまいました。今といっても、この本が出たのは2003年、15年前の話なのですが、 学問の世界でも、やたらに個性個性と言うわりには、論文を書く場合には、必ず英語で…

バカの壁 (2)

今日も引き続きバカの壁から。英語論文の話はちょっと笑ってしまいました。 学問の世界でも、やたらに個性個性と言うわりには、論文を書く場合には、必ず英語で書け、と言われる。 (p.45) 大学あるあるなのですが、これはどういう仕組みかというと、 英語で…

バカの壁

これ、読んでいると書いてまだ紹介してなかったですよね、バカの壁。有名な本だから読んだ方も多いのではないでしょうか。いろんなネタが雑多に出てくるので、いつの間にか何がバカなのか壁なのかさっぱり分からなくなってしまいそうですが、そのバカの壁と…

サイバーセキュリティ

今日紹介する「サイバーセキュリティ」は、比較的最近の事件、例えば2016年のマルウェア「Mirai」や、2017年5月のマルウェア「ワナクライ」が紹介されている。IoT機器を使った攻撃は最近特に注目されているが、一度組み込んでしまったら簡単に更新できない機…

魔法科高校の劣等生(24), (25)

魔法科高校の劣等生、24巻、25巻はエスケープ編。ディオーネー計画というよからぬ計画に対抗して、達也が新しい巨大プロジェクトを立ち上げるという話です。プロジェクト名は、 Extract both useful and harmful Substances from the Coastal Area of the Pa…

女無用―反町大膳秘伝書

時間がないないと言いながらチマチマと本を読んでいるのですが、実は今日も1冊読んでしまいました。といっても、30分程度で読み切っているのですが、読むのと感想を書くのとではエネルギーが何か違うようです。 ということで、少し前に読んだ本を紹介します…

羊くんと踊れば

何が羊くんなのかさっぱり分からなかったけど、ミステリー的なほのぼの話、でいいのかな。舞台が巣鴨の地蔵通りなので、個人的には微妙な土地勘があるのでヘンに共感が持てた。 主人公の浅野薫は30歳。高校の教師である。祖父の満治に月に2回会いに行く約束…

ファミリーデイズ

エッセイ集。瀬尾さんと旦那さんと娘さんの三人家族の話。出産から娘さんが三歳になって幼稚園の終了式までが描かれている。子育てあるあるネタが満載なのだが、子供の描写が作家さんだけになかなか面白い。 瀬尾さん曰く、自身はかなりおおざっぱだという。…

夏の階段

今日は、昨日ちょろっと前振りしていた本です。梨屋アリエさんの「夏の階段」、怪談ではありませんよ。ちゃんと階段が出てきます。登場人物は高校生。高校生向けのノベルですね、青春です。5つの作品が入っていますが、それぞれ同じ高校で、登場人物がオーバ…

薄桜記

今日は五味康祐さんの薄桜記。剣豪小説。主役は丹下典膳と中田安兵衛(その後、婿養子になって堀部安兵衛)のダブルキャスト。時代は忠臣蔵。赤穂浪士が討ち入ったところまで描かれている。途中に出てくる紀文(紀伊国屋文左衛門)や小林和尚(柳生連也斎)がゲス…

破蕾

この本、図書館の普通のコーナーにさりげなく置いてあったのでうっかり借りてしまったけど、子供も借りていいのかな、というようなハードな内容。装丁も艶本みたいな感じがする。最近はこの程度では驚かないのか。Amazon のレビューにもあるけど、エロさが半…

貧しき人々 (2)

先日紹介した「貧しき人々」、もう少し書いておきたいことがあるので追加します。 今履いている古靴では、明日勤めにちゃんと行けるかどうかさえ覚束ないほどなんですよ。 (p.199) 後半になると、なぜか靴の話がしばしば出てくるのですよね。でも靴というの…

働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」

今日は「貧しき人々」の続きを書こうと思ったのですが、本をオフィスに置いてきてしまったらしいので、先日読んだ本からちょっと紹介してお茶を濁します。「お茶を濁します」なんて表現を使ったらとんでもないことになりそうだ、というのが分かる本です。何…

貧しき人々

とりあえず書いてしまいましょう。ドストエフスキーさんの「貧しき人々」。 母親に死なれて孤独な娘、ワルワーラと、中年の役人マカールの、二人の文通の形式で話が進んでいきます。 なにゆえ私は鳥にあらぬか、自由に獲物を追いかけるあの鳥にあらぬか!(p.1…

神頼み入門

困ったときの神頼みといいますが、この本は神社にお参りするときに役立つ知識が書いてあります。参拝の作法だけでなく、受験合格のときにはどこがいいとか、悪縁を切りたいときはどこがいいとか、具体的にどの神社に行けばいいかも紹介されています。 どうい…

奇怪な賊 八丁堀「鬼彦組」激闘篇

江戸八丁堀の同心、鬼彦組というグループが活躍する時代小説、だけど先日紹介したように、これだけ読めばラノベ感覚だった。割と読みやすい。この作品はシリーズ物の15作目らしいが、実は私は他の作品をまだ読んでいない。 ざっくりあらすじだが、賊が田島屋…

なぜ、「白雪姫」は毒リンゴを食べたのか

これは有名な童話の解説ではなく、幸せ恐怖症という病気について書かれた本だ。そして、白雪姫が毒リンゴを食べた理由は、幸せ恐怖症だったから、という結論になっている。あえて幸せから逃れるために不幸を選択したというのである。また、それと同じように…

プレジデントファミリー 2018[秋]号

十一月になりました。ここは毎日書いているつもりなのですが、1か月ちょっと前に1日抜けてるんですよね。その時は全く気付いていませんでした。確か、2週間ほどたってから「あれ、連投が途切れている」と気付いたのです。 プレジデントファミリーの2018[秋]…

十牛禅図―般若心経の「空」の心を知るための絵物語

禅の世界では有名な十牛図、これをざっくり解説した本です。著者は松原哲明さん。表紙には 般若心経の「空の心」を知るための絵物語 と書いてあるのですが、その発想は初めて知りました。私は純粋に禅の本の中でしか十牛図を見たことがなかったのです。もっ…