Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

書籍

ひとりで歩く女

読書中と先日紹介していた「ひとりで歩く女」です。本格派ミステリです。 客船の中での殺人事件というのはスリリングで、蛇が出てくるというのはチラっと紹介しました。金銭目当ての殺人というのはありふれているかもしれませんが、それだけにリアルなのです…

月夜のサラサーテ The cream of the notes 7

最近、草稿レベルの書きかけ原稿が多いのですが、「月夜のサラサーテ」は3月18日にチラっと紹介したきりで放置していました。ふと原稿ファイルを見るとボロボロの状態で発掘できたので、ちょっと補修して出してみます。 3月18日には、アクション映画の爆発シ…

コーラン 上

今日はコーラン(上)を読んで考えたことを書く。上中下の3巻セットの最初の方だから、まだまだ奥深い内容が残っているかもしれない。 私は旧約聖書、新約聖書は既読なので、そちらの知識はあるが、コーランを読破するのは今回が初めてである。読み返しもして…

魔法科高校の劣等生(27) 急転編

今日は魔法科高校の劣等生の27巻、急転編です。Amazon のレビューが散々なのが面白いです。 今までのストーリーの流れとして、光亘が水波を拉致するという大前提で話が進んでいるのですが、個人的にはその必然性がここに至ってもまだよく分かりません。もち…

魔法科高校の劣等生(26) インベージョン編

最近はコーランばかり読んでいましたが、今日は魔法科高校の劣等生から、26巻、インベージョン編です。この巻は、いきなりスターズの内乱のバトル。中盤の九堂光宣と七草家、十文字家とのバトル、そして後半の光宣と黒羽姉弟、九堂烈とのバトル。達也は師匠…

耳袋秘帖 眠れない凶四郎

今日は「耳袋秘帖」から、…ってもう妖談シリーズは終わってしまいましたが、凶四郎シリーズという新しいのが始まっているのです。初刊は「眠れない凶四郎」。どこかで聞いたようなタイトルですが… 主人公となるのが南町奉行の同心、土九呂凶四郎。ドクロと読…

勉強大全 ひとりひとりにフィットする1からの勉強法

今日は伊沢さんの「勉強大全」について。クイズ番組や YouTube でおなじみのアノ人だが、 この本、最初に一言ツッコんでおきたいのは、ココ。 決めるのはあなたです。決めたのはあなたです。あなたの結果ですから、責任を持つべきはあなたです。 (p.097) 勉…

耳袋秘帖 妖談うつろ舟

今日は耳袋秘帖から、「妖談うつろ舟」。うつろ舟というのがまず謎です。 一部のマニアが主張するように、まさに他の星から来た未確認飛行物体(p.10) ソコまで行ってしまったら時代物ではなくSFですが。この巻のメインゲスト、というか今までも何度も出てき…

耳袋秘帖 妖談ひときり傘

今日は勢いで「妖談ひときり傘」に行ってしまいましょう。ひときり傘といっても傘のお化けではありません。傘を持った人がターゲットを囲んで逃げられないようにして殺してしまうのです。外からは何があったか見えないので分からないという、一石二鳥です。 …

妖談へらへら月

今日は耳袋秘帖から、「妖談へらへら月」です。へらへらとは変な比喩ですが、月のお化けが、 「冷たく、へらへらっと笑うのさ」(p.18) …意味が分かりません。月に吠えるというのはまだ分かるけど、月が笑うというのはどちらかというと西洋的な妖怪の匂いがし…

妖談さかさ仏

何か勢いで読んでますけど、今日も耳袋秘帖から「妖談さかさ仏」。以前の話に出てきた仏像専門の泥棒、仏像庄右衛門の話です。 既に捕まっていますから、打ち首の前に脱走するところから話が始まります。今回のゲストは小力という芸者。美女のようですが、 …

妖談しにん橋

風邪っぽくて死人のようでしたが、寝たらかなり回復した感じです。今日は耳袋秘帖の3作目、「妖談しにん橋」を紹介します。しにんというのは「死人」と「四人」をかけているのです。四人で渡ると1人だけ影がないことがある。その人は後で死ぬ、というコワイ…

妖談かみそり尼

今日はもう完全にアウトなので、朝から病院に行って薬を出してもらいました。本は、耳袋秘帖の2作目、「妖談かみそり尼」です。よくこんなタイトル思いつくな、と感心せざるを得ません。ストーリーはそのまんまで、カミソリを振り回す尼が出てきます。何で尼…

妖談うしろ猫

いやもう戦争は難しいというか書けば書くほど泥沼にハマっていくのでちょっとおいといて、今日はこっちに行きます。「耳袋秘帖、妖談うしろ猫」、時代小説というか、捕り物系です。 うしろ猫というのは、実際そういう猫が出てくるのですが、最後は意外と活躍…

怪盗探偵山猫 月下の三猿

いつまでも先延ばしにしているわけにはいかない、ということで今日は猿です。月下の三猿。舞台はもちろん下北沢ですが、 新宿のゴールデン街に、〈エリー〉というバーがあります。(p.108) 今回は中国マフィアとか出てくるので、やはり新宿が似合うのでしょう…

怪盗探偵山猫 黒羊の挽歌

今日も山猫で行きましょう。4冊目は「黒羊の挽歌」。今回も殺人事件。舞台はもちろん下北沢から始まります。 圧倒的に夢見る若者が多いのがこの街の特徴だ。(p.6) この前行ったときにキッチン南海の中をチラ見したときは、とても若者の街とは思えない雰囲気…

怪盗探偵山猫 鼠たちの宴

今日は怪盗探偵山猫の3冊目、「鼠たちの宴」です。アジトはもちろん下北沢なんですが、 下北沢の北口から五分ほど歩いたところにある、雑居ビルの二階に上がったあゆみは、装飾の施された木製の扉の前に立った。 扉のノブには〈STRAY CAT〉という看板がぶら…

怪盗探偵山猫 虚像のウロボロス

スマホでこのサイトを確認してみたのですが、何か雑記が続きすぎていますね、まあそれなりの忙しさだったのでしょうがない。で、今日も山猫で行きましょう。2冊目は「虚像のウロボロス」というサブタイトルが付いています。 ウロボロスというのはネバーエン…

怪盗探偵山猫

てなわけで、今日は怪盗探偵山猫。 私は小田急沿線に住んでいたことがあるので、この小説に出てくる地名にはかなり親近感がある。土地勘もある、と言いたいところだが、小田急沿線は猛烈に激変してしまったので、今となっては自信が全くない。この本に出てく…

若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇 (3)

今日は「若人よ蘇れ・黒蜥蜴」に掲載されている残りの一篇、「喜びの琴」を紹介します。 この戯曲がどんな作品かを三島由紀夫さん自身が述べた言葉が、巻末の解説に紹介されています。 思想の絶対化を唯一のよりどころに生きてきた青年は、すべての思想が相…

かくれさと苦界行

今日紹介するのは隆慶一郎さんの「かくれさと苦界行」。「吉原御免状」の続編である。登場人物の松永誠一郎は後水尾法皇の隠し子で宮本武蔵に育てられ吉原の惣名主として裏柳生と戦うという、ラノベに出てくる最強戦士のようなキャラだ。宮本武蔵に育てられ…

若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇 (2)

今日は昨日と同じ本から「黒蜥蜴」を紹介します。原作は江戸川乱歩さん、明智探偵が活躍する推理小説ですが、三島由紀夫さんがこれを戯曲にアレンジしました。Wikipedia によれば江戸川乱歩先生もとても気に入っていたようですね。 テーマはなかなか奥が深い…

若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇

今日は電車の中でちょっと読みました。三島です。 若人よ蘇れ、は終戦前後の大学生がグダグダするという戯曲で、新喜劇みたいな感じで読めてしまうのですが、暗い時代ですから悲劇的な空気が混ざっています。ハイになった暗さ、みたいな感じです。例えば。 …

からくり民主主義

何回か「からくり民主主義」を読んでいると雑記に書いたのですが、読み終わっているので紹介しましょう。この本を読むきっかけは、バカの壁。その中でこの本のネタが紹介されていたのです。調べてみると第九章の「ぶら下がり天国」が青木ヶ原の樹海の話。 自…

老いと勝負と信仰と

今日は、ひふみんさんの「老いと勝負と信仰と」という本を読みました。ひふみんさんという表現には何か異様感【謎】がありますが、加藤さんというのも変だし、呼び捨ても失礼かと思うので、今回はひふみんさんで統一してみます。 この本は将棋の本かというと…

トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す

今日は「ヴェニスに死す」を死ぬところまで読みました。つまり最後まで読みました。 解説には次のように書かれています。 『トニオ・クレーゲル』では、主人公は今挙げた幾組かの対立概念のうち、後者に縋ってかろうじて自己の文士としての生活を支えて行く…

トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す

村上春樹さんの本の中に出てきたので、トニオ・クレーゲルを読んでみました。読んだことがないような気がしていましたが、実際読んだことがなかったです。 小説の中でトニオ・クレーゲルは凡人と評されてしまいますが、そう言われてみれば、確かに猛烈な凡人…

星影の娘と真紅の帝国(下)

今日はレイニ・テイラーさんの「星影の娘と真紅の帝国」の下巻です。上巻は先日紹介しましたが、ざっくりすぎて意味不明になっていますね(笑)。 背景を説明すると、セラフ(天使)とキメラ(悪魔)が戦争をしている世界があって、キメラの娘、カルーが、セラフの…

うずまき猫のみつけかた

今日は唐突ですが、「うずまき猫のみつけかた」です。うずまき猫って何ですかね。泣き声も想像できませんが。読んでみたら、マラソンと映画の話のようでした。村上春樹さんはフルマラソンを走れるのですね。日頃のトレーニングも欠かさないようです。この本…

星影の娘と真紅の帝国(上)

今日は、この本を。 22日に紹介した「煙と骨の魔法少女」の続編になります。前作では、キメラのカルーが天使のアキヴァに、仲間は殺したと教えられたところで終わっていましたが、 二日前、カルーはアキヴァをモロッコに残して去っていった。アキヴァは別れ…