Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

書籍

貧しき人々 (2)

先日紹介した「貧しき人々」、もう少し書いておきたいことがあるので追加します。 今履いている古靴では、明日勤めにちゃんと行けるかどうかさえ覚束ないほどなんですよ。 (p.199) 後半になると、なぜか靴の話がしばしば出てくるのですよね。でも靴というの…

働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」

今日は「貧しき人々」の続きを書こうと思ったのですが、本をオフィスに置いてきてしまったらしいので、先日読んだ本からちょっと紹介してお茶を濁します。「お茶を濁します」なんて表現を使ったらとんでもないことになりそうだ、というのが分かる本です。何…

貧しき人々

とりあえず書いてしまいましょう。ドストエフスキーさんの「貧しき人々」。 母親に死なれて孤独な娘、ワルワーラと、中年の役人マカールの、二人の文通の形式で話が進んでいきます。 なにゆえ私は鳥にあらぬか、自由に獲物を追いかけるあの鳥にあらぬか!(p.1…

神頼み入門

困ったときの神頼みといいますが、この本は神社にお参りするときに役立つ知識が書いてあります。参拝の作法だけでなく、受験合格のときにはどこがいいとか、悪縁を切りたいときはどこがいいとか、具体的にどの神社に行けばいいかも紹介されています。 どうい…

奇怪な賊 八丁堀「鬼彦組」激闘篇

江戸八丁堀の同心、鬼彦組というグループが活躍する時代小説、だけど先日紹介したように、これだけ読めばラノベ感覚だった。割と読みやすい。この作品はシリーズ物の15作目らしいが、実は私は他の作品をまだ読んでいない。 ざっくりあらすじだが、賊が田島屋…

なぜ、「白雪姫」は毒リンゴを食べたのか

これは有名な童話の解説ではなく、幸せ恐怖症という病気について書かれた本だ。そして、白雪姫が毒リンゴを食べた理由は、幸せ恐怖症だったから、という結論になっている。あえて幸せから逃れるために不幸を選択したというのである。また、それと同じように…

プレジデントファミリー 2018[秋]号

十一月になりました。ここは毎日書いているつもりなのですが、1か月ちょっと前に1日抜けてるんですよね。その時は全く気付いていませんでした。確か、2週間ほどたってから「あれ、連投が途切れている」と気付いたのです。 プレジデントファミリーの2018[秋]…

十牛禅図―般若心経の「空」の心を知るための絵物語

禅の世界では有名な十牛図、これをざっくり解説した本です。著者は松原哲明さん。表紙には 般若心経の「空の心」を知るための絵物語 と書いてあるのですが、その発想は初めて知りました。私は純粋に禅の本の中でしか十牛図を見たことがなかったのです。もっ…

私の生い立ち

与謝野晶子さんの子供時代の話を集めた本です。イラストは竹久夢二さんです。 与謝野晶子さんについては、今更説明の必要はないと思いますが、子供時代は大阪の堺に住んでいたそうです。 与謝野晶子は明治十一(一八七八)年十二月七日、堺県堺区(現・大阪府堺…

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

フランクル氏による、アウシュビッツ収容所での生活の実体験記。 例えば、最近のアメリカの監獄ではインスタントラーメンが貨幣の役目を果たしているというのを何かで見た記憶があるのだが、この本には褒賞として煙草をもらった話が出てくる。 十二本の煙草…

桜の園/プロポーズ/熊

桜の園 「桜の園」は、チェーホフの古典的名作、戯曲です。今回の本は、他に「プロポーズ」と「熊」という短い戯曲が収録されています。 個人的なイメージかもしれませんが、この戯曲は松竹新喜劇だと思えばだいたい合っているでしょう。「桜の園」のあらす…

君の膵臓をたべたい (2)

「君の膵臓をたべたい」の感想が(つづく)で中断していたので、今頃ですが、10月2日の続きです。 この物語の主人公は「僕」です。名前は最後まで出てきません。性格がかなり暗いところは個人的に似ているのか、「僕」という表現に何か親近感があります。まだ…

消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし

日本はやっと本当に消費税が10%になるということでザワザワしているが、高消費税の国、デンマークの生活はどのようなものか、リアルなデータを示しつつ紹介してくれる本。 デンマークの消費税は25%。しかも、高いのは消費税率だけではない。納税の例が出てい…

知的戦闘力を高める 独学の技法 (8)

物凄く間が開いてしまったが、「独学の技法」の評が完結していなかったので、再開する。 前回は4月13日、アンダーラインを引いて後で転記する、という話の途中で終わってしまった。どの程度の量にすべきとか、転記したときに何を書くか、といった細かい話が…

東大医学部生が教える 本当に頭がいい人の勉強法

タイトルを見ると、頭のいい人向けの勉強法で、そうでない人にはできません…みたいな想像をするかもしれないが、ま、そういわれてみればそうかも、という感じはしないでもない。 著者の葛西さんは東大理三に現役合格。数学が超絶得意系の人なので、大半が数…

歯車

今日は青空文庫の「歯車」を読みました。芥川龍之介さんの作品です。なぜこれを読んだのか思い出せません。天からこれを読めという声がしたような気もしてきます。 恐ろしくゆらゆらした感じのする話です。崖っぷちで真剣勝負を挑まれたような心境になりそう…

戦時の音楽

以前タイトルだけ紹介していた「戦時の音楽」。短編集です。 戦争の話や音楽の話が出てくるのですが、それだけではありません。独特の雰囲気があります。どちらかというと、戦争ではないところが気になる話が多いのですが、例えば「十一月のストーリー」はテ…

ことば散策

今日は岩波新書、何となく手に取ってしまった「ことば散策」という本。いろんな言葉について由来やら誤用の指摘やらのコラムを集めた感じの内容。 例えば十銭ストアという言葉が出てくる。これは今でいうところの100円ショップみたいなものか、と補足もしな…

浮雲

国語の教科書にはまず間違いなく名前が出てくるレジェンドの小説だが、実際に読んだ人はどれ位いるのかよく分からない。 現代化してアニメにすればそれなりにファンも付くような気がするが。主人公は内海文三。性格は行動に移せない系。しかもリストラされて…

魔法科高校の劣等生(23) 孤立編

魔法科高校の劣等生23巻、「孤立編」です。達也がトーラス・シルバーであることがバレてしまって困りましたねぇ、というのが本巻のざっくり要約になります。 今回、国防陸軍情報部が暴走して達也を襲撃します。これはあっさり返り討ちになりますが、他の集団…

MonoMaster(モノマスター) 2018年 11 月号

付録の万年筆につられて買ってしまいました。980円なのでそんなに期待はしていませんでしたが、その万年筆、付録としてはまあまあ書ける方だと思います。デザインもトラディショナルな万年筆っぽい感じで趣があります。 この本、似たような構成で今まで臨時…

君の膵臓を食べたい

今日はもうかなり前に読んだような気もしていますが「君の膵臓を食べたい」を紹介します。 残念ながらアニメは見ていません。なぜ膵臓を食べたいのか、という話は本編に次のような説明があります。 昔の人はどこか悪いところがあると、他の動物のその部分を…

王室と不敬罪 プミポン国王とタイの混迷

てなわけで紹介するのは「王室と不敬罪」、プミポン国王とタイの混迷、というサブタイトルが付いている。タイの現代政治、特に 2014年のクーデター前後から今に至るまでの情勢について書かれた本。 タイというのは個人的にはおおらかな国民性というイメージ…

ドウルマスターズ5

とりあえずドウルマスターズの最終巻、5巻を読んだので閉めておきます。 ということで完結なんだけど、何が完結したのかよく分からない話ですね。言いたいことが分からない。実は真の黒幕が…みたいな展開はありきたりだし、どんなにスゴいのかと期待していた…

小さな会社を強くする会計力

この本は正式に紹介していなかったので、書いておきます。「小さな会社を強くする会計力」。 小さな会社ということなら俄然興味がわいてきます。いろんな数字が具体的に出てくるのでヒントになります。 安定した経営のためには、まずは自己資本比率五〇%を目…

ドウルマスターズ

Amazon のカスタマーレビューがこんなに面白い本も珍しいかもですね。ARMORED CORE パクリ疑惑の件はスルーしますが、私はまだこの本の4巻までしか読んでいません。5巻で完結らしいですが、ドウルマスターズ、とりあえず4巻まで読んだ状態で書いておきます。…

魔法科高校の劣等生 動乱の序章編

魔法科高校の劣等生、21~22巻は「動乱の序章編」です。超あらすじですが、国防軍情報部がやんちゃする話。核になるキャラは遠山つかさ。防御魔法の高度プロフェッショナルですが、もちろん達也には歯が立ちません。本人は歯が立たないことを理解していない…

ブランケット・キャッツ

今日は重松清さんのブランケット・キャッツ。猫が出てくる話です。7つの短編が入っています。猫がかなり大きな意味を持つ作品群ですが、猫を描いた作品というわけではありません。 日常生活の中に、突然「異物」が入ってきてドラマが生まれる(p.379) ブラン…

魔法科高校の劣等生SS

そろそろ書いておかないと雑記ばかりでマズいと思ったので頑張ります、魔法科高校の劣等生SS、つまり short stories ですね。 1つ目の短編は竜神の虜。幹比古メインのストーリーです。竜神を召喚しようとして失敗したというエピソードは今までの作品で何度も…

魔法科高校の劣等生 (20) 南海騒擾編

魔法科高校の劣等生、20巻は南海騒擾編。舞台は沖縄。久米島の近くに人工島を作った完成記念パーティに敵対勢力が攻撃を仕掛けてきます。 今回、以前は敵として戦った陳祥山が仲間として共同作戦にあたります。利害関係が一致すれば、昨日の敵は今日の友とい…