Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

書籍

短編少女

まだ2作品しか読んでいないのですが、短編集です。多分タイトルがこれだから少女に関する作品集なのでしょう。 1作目は三浦しをんさんの「てっぺん信号」。モールス信号が出てきます。しかもカナ。カナのモールスは私には分かりません。じゃあアルファベット…

魔性の子

八つ墓の祟りじゃぁ…【違】 ていうか八つ墓村はホラーじゃなくてミステリーなんですけど、この小説はホラーです。女性を車に乗せて送っていったらいつの間にか消えてた的な Japanese ホラー、イエイです。 大体、幽霊なんて非科学的だし、怪異なんて物語の中…

天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編

11月28日に紹介した「蒼路の旅人」の続きになります。真打のバルサ登場で、俄然盛り上がります。ちなみにドラマ見てます? 前作に出てきた密偵のヒュウゴとバルサがひょんなきっかけで出会って、チャグムを探してアタフタします。お互い本来は敵のはずなので…

結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方

流石にいつまでも先送りするのもアレなので終わらせましょう。茂木さんの本です。 どんな本かというと、ちょっと雑談的な感じがするのですが、 雑談はとてもクリエイティブな行為です。 (p.034) なるほど、実演しているのですね。雑記もオッケーなのでしょう…

あゝ神風特攻隊―むくわれざる青春への鎮魂

そう何度も延期していられないので紹介する。光人社NF文庫というのは先の大戦のノンフィクションの戦記物を発行しているシリーズで、「あゝ神風特攻隊」というのは、タイトルがそのまま内容を表現しているから説明も必要ないと思うのだが、最近の若い人達は…

読むだけですっきりわかる国語読解力

読解力がない人は昔から一定数いたと思うけど、今は本を読まない人が増えているのでしょうか。調査したらそれほど変わっていないという結果も見たような気がしますが。国語の成績が悪い人はこういう本を読むのかな、ということで何となく買ってみました。 こ…

蒼路の旅人

旅人というタイトルだが守り人シリーズ。ドラマも始まりましたね。チャグム皇太子は15歳。サンガル王国からの手紙に誘われて、罠だとわかった上で出向いて捕虜になってしまう。 湖で泳ぐのと、海で泳ぐのはずいぶんちがいます。海に落ちたときは、泳ごうと足…

東京奇譚集

村上春樹さんの短編集です。最初の話は「偶然の旅人」。何気なく出てくるルールがよく分からない。 かたちのあるものと、かたちのないものを、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。 (p.34) 奇妙なルールですね。強引に理屈をつ…

日本はこうして世界から信頼される国となった (2)

昨日紹介した本について、他の章も紹介しておこう。各章には逸話があって、それに沿って日本人論が展開される構成になっている。 第1章は、1985年のイラン・イラク戦争でトルコが日本人のための救援機を出した話。昔、モーニングにこの話のマンガが出ていた…

日本はこうして世界から信頼される国となった

今日は大阪府がサンフランシスコとの姉妹都市を解消するというニュースがあったようだが、サンフランシスコといえば日本人差別で有名だったことを、学校の社会科では教えているのだろうか。 「日本はこうして世界から信頼される国となった」という本の第6章…

ヴィジュアルガイド 物理数学 ~1変数の微積分と常微分方程式~

今日は例の本の書評を書こうかと思っていたけど結局書けなかったので先延ばしにさせてください。ということで全然関係ないけど最近読んだのがこの本。 グラフや図、コラム、欄外の注釈など、とても分かりやすい。問題を解いて理解を確かめながら読み進めるこ…

建築知識2017年12月号

何か話題になっていたので買っちゃいました。今日発売なので、まだ平積みになっていました、新宿紀伊国屋書店本店。 Webでは予約終了みたいな表示だったので、足を使ってget。今、Amazon で在庫状況調べたら、カテゴリ住宅建築・家づくりでベストセラー1位っ…

「なんとかする」子どもの貧困 (2)

昨日書いた書評の続きである。埼玉県の学習支援教室を紹介する所にサラっと出てきた次の文が気になった。 ただ、子どもを叱る、さとすことができなくなっているのも問題だと感じる。 (p.103) 昔は悪いことをした子どもは大人に叱られたものだ。今は知らない…

「なんとかする」子どもの貧困

子供の貧困問題についての本。 まず、この本が相対性貧困について書かれているという点に注目して欲しい。昔は貧困イコール絶対的貧困、すなわち貧しいことを意味する言葉だった。銭ゲバというマンガに出てくる「世の中には五円のお金がない家もあるのです」…

くろご

時代物です。主人公は鉄砲磨同心の流山数馬。鉄砲磨同心というのは聞きなれない役職ですが、 鉄砲磨同心とは、その名の通り、鉄砲を磨く役人のことである。 (p.20) そのまんまやんけ。今の言葉でいえば銃のメンテ要員ですね。しかし数馬は鉄砲鍛冶の出身なの…

名探偵・森江春策

これはまだ紹介してなかったですよね、10月25日に、雑記のところで読んでいると書きましたが、かなり前に読み終わっていました。 その時も紹介しましたが、文体が独特で面白いですす。江戸川乱歩の怪人二十面相のようなレトロな表現が使われています。小学生…

徹底検証「森友・加計事件」

最近売れているそうで、気になっていたのだがスルーしていたのに、とうとう買ってしまった。 amazon のカスタマーレビューの盛り上がりっぷりもなかなかのものだが、それはそうとして、森友・加計問題というのは、先の衆院選挙でもはや国民の関心事ではない…

七つの時計

またかと言われそうですが、気にしないでアガサ・クリスティさんの作品から、「七つの時計」。 ポワロもマープルも出てきません。チムニーズ館の住人が殺されるという事件が発生します。探偵役を演じるのはアイリーンという女性。館のオーナーの娘で、作品中…

数学の問題を うまく きれいに解く秘訣

数学が苦手で、教科書に出てきたり参考書で分かった問題なら解けるが、初見の問題が解けない人がいる。解法がうまく理解できなくて、問題と解答を覚えてしまうからだ。もう少し頑張れば解法を覚えて初見の問題も何とか解けるようになる。しかしキレイに解く…

嵐が丘

てなわけで、一通り読みました、嵐が丘。中途半端だとどうも落ち着かないし、読めば読むほど暗くなるのは仕方ないですね。 ざっとメインキャストを紹介しておきますと、アーンショウ家とリントン家が舞台となります。主人公はヒースクリフ。アーンショウ氏に…

死の猟犬

本当はハロウィンに合わせて紹介しようかと思ったのですが、何かタイミングを逃してしまったので今頃、今更です。アガサ・クリスティさんの短編集、推理小説というよりホラーっぽい12作品が入っています。 この中で一番好きなのは「翼の呼ぶ声」、牧師と大金…

成功と失敗の脳科学

今日紹介するのはムックというのかな、別冊日経サイエンスの中の一冊です。 脳科学に関するいろんなテーマが出てきますが、欄外コラムの「それって本当? 脳にまつわる5つの神話」が意外と面白い。 神話① 人間は脳の10%しか使っていない 神話② “左脳タイプ”と…

五匹の子豚

今日もアガサ・クリスティです。「五匹の子豚」というのは、5人の容疑者を指しています。 タイトルの元ネタはマザーグースです。 一、この豚さんは市場行き、 二、この豚さんはおるす番、 三、この豚さんは肉を一切れもらい、 四、この豚さんはなんにもない…

猫だましい

猫だまし、という言葉があります。相撲の技もありますが。この本は「猫だましい」、猫と魂の本です。 なぜ猫なのかという理由は最初の章「猫をかたる」に出てきます。頁数は単行本の方です。 たましいなどというのはあるのかなのかさっぱりわからないのだが…

指の骨

太平洋戦争の日本兵の話です。 舞台はパプアニューギニア。戦闘シーンよりも、野戦病院のシーンが延々と続きます。 「熱病患者は安静が一番だと思っていたが、安静と何もしないことは違うのかもしれんね」 (p.63) 病院といっても、薬どころか食べるものも満…

自警録 (2)

自警録の続きです。そもそも自警というタイトルが付いた本なので、教訓話がたくさん出てくるのですが、例えばこれ。 四、五年前、ある青年が僕を訪ね来て、自分は非常に窮境に陥り衣服にも窮している、どうか助力を乞いたいと訴えたが、彼がその窮境に陥った…

新版 女興行師 吉本せい ──浪花演藝史譚

ドラマ「わろてんか」の吉本せいさんの生涯です。あとがきには1987年という年号が出てきます。私が読んだのはちくま文庫から新版として出たもので、2017年9月10日初版となっていて、ちくま文庫本版あとがきが追加されています。 吉本せいさんは、言うまでも…

極大射程

この本、Amazon で検索しても下巻しか出てこないんですよね、新潮文庫。扶桑社は上下見つかったのでリンクしておきますが、翻訳が違うようですね。 ボブ・リー・スワガーという、ゴルゴ13のようなスナイパーが主人公。罠にハメられて大統領暗殺を企んだ犯人…

五重塔

古典的な名作、幸田露伴作、五重塔です。大工の「のっそり十兵衛」が塔を建てる話。 十兵衛は「のっそり」ではありますが腕は確かです。それだけでなく信念を持ってる。職人魂です。五重塔を建てるにあたり、親方とどちらが建てるかモメたとき、親方は二人で…

自警録

面白いので昨日の続きで書いてしまいます。新渡戸稲造さんの「自警録」です。「心のもちかた」という副題が付いていますが、人間はどう生きるべきかという啓蒙書です。 一度は読んでおくべき一冊かもしれません。といいつつ私はこの歳【謎】になるまで読んだ…