Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

書籍

鴨川ホルモー

今日の本は万城目学さんの「鴨川ホルモー」。Amazon で表示されている文庫本のカラフルな表紙がどこなのか分からないけど、単行本の表紙はアビーロードじゃなくて四条通だと思う。作品に「四条烏丸交差点の会」とか出てくるし。蛇足しておくと烏丸はカラスマ…

猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる

今日紹介する本は「猫は宇宙で丸くなる」。猫SF傑作選、ということで10作品が収録されています。 いくつか紹介します。まず、ジェフリー・D・コイストラさんの「パフ」。パフというと個人的にはマジックドラゴンですが、この作品ではもちろん猫の名前です。 …

アマニタ・パンセリナ

今日の本は中島らもさんの「アマニタ・パンセリナ」。 ドラッグの話です。エッセイということなので実話だと思うのですが、大抵のドラッグが中島らもさん本人の経験に基づいた話になっています。実話にしては危なすぎてフィクションにしてもリアル過ぎるので…

地球幼年期の終わり

このブログも4年になるようですが、思ったより長く続いていますね。今日の本は、アーサー・C・クラークさんの名作、「地球幼年期の終わり」です。 超あらすじを紹介すると、地球に宇宙人がやってきて、核戦争による人類の絶滅を回避させて、統治して、進化さ…

呪われた村

今日の本はジョン・ウインダムさんの「呪われた村」。 ミドウィッチという村で、あらゆる生物が眠ってしまうという不思議な現象が発生します。 男も女も馬も牛も羊も豚も鶏も雲雀ももぐらも鼠もみんな寝ていたのだ。 (p.30) 眠れる森の美女のようですが、原…

人形になる

今日の本は矢口敦子さんの「人形になる」。 「人形になる」「二重螺旋を超えて」の2つの作品が入っています。いずれも思いがけないタイミングで人が死にます。そこに人生の深淵を覗くことが…といううのは考えすぎかもしれませんが、やはり人が死ぬということ…

豆の歴史

今日の本は「豆の歴史」。原書房の「食の図書館」シリーズで、豆以外にもいろんな食べ物や酒の歴史をテーマにした巻が出ています。 豆の歴史はかなり古く、旧約聖書にも記述がありますが、基本的に貧しいという属性が付いて回るという歴史があったようです。…

わたしたちが孤児だったころ

今日の本はカズオ・イシグロさんの「わたしたちが孤児だったころ」。 タイトルはストーリーに密接に関係している。要するに、物語の最後に出てくる、 消えてしまった両親の影を何年も追いかけている孤児 (p.530) これが主人公のクリストファー・バンクスだ。…

アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー

2月最初に紹介する本は、「アステリズムに花束を」。表紙には百合SFアンソロジーと書いてありますが、そんなに百合していないので、そっち方向を期待したら少しがっかりするかもです。9つの作品が収録されています。 森田季節さんの「四十九日恋文」は、死ん…

100万分の1回のねこ

ベストセラー絵本、「100万回生きたねこ」には7回分の生きたエピソードが出てきます。7回目は白いねこと暮らす最終回ですが、その他のエピソードは6回だけ。流石に100万回全てを書かれたら読み切れなりそうですが、残る 99万9993回は一体どんなことがあった…

一瞬と永遠と

今日は萩尾望都さんの「一瞬と永遠と」。マンガではありません。挿絵すら出てきません。 モー様のエッセイを集めた本です。いろんなネタが出てきますが、手塚治虫さんのマンガのエッセイが案外多くて、やはり影響力が凄いのだな、と思い知らされました。 視…

ヴァンパイア探偵2

今日はヴァンパイア探偵2。刑事の遊馬とヴァンパイア探偵の静也のコンビは健在です。中高年アレルギーの虎姫も活躍します。静也の父親も出てくるのですが、こちらは何しに出て来たかよく分からないような妙な立ち位置です。 ジャンルはミステリーですが、読…

適切な世界の適切ならざる私

今日の本は文月悠光さんの「適切な世界の適切ならざる私」。詩集。 本のタイトルにもなっている詩、「適切な世界の適切ならざる私」に出てくるこのフレーズがいい。 とたんに全てが不適切。(p.43) 学校生活という不安定な世界で偏った視点で語りかけるような…

ヘヴィーオブジェクト 亡霊達の警察

今日の本は「ヘヴィーオブジェクト」のシリーズから「亡霊達の警察」。 ヘイヴィアとクウェンサーは相変わらず上からの命令を無視して人助けに精を出します。愚痴も健在。 今時は何でもケツに『資源』ってつけて金に換算するのがトレンドみたいだしな。水資…

ヘヴィーオブジェクト 第三世代への道

今日の本はヘヴィーオブジェクトのシリーズから「第三世代への道」。 第三世代というのはもちろん、お笑いのこと…ではなくオブジェクトの新しいタイプということです。内表紙のところに「死の祭典」と書いてあるのはちょっと気になるけど、初版のミスかな。 …

古着屋・黒猫亭のつれづれ着物事件帖

今日の本は「古着屋・黒猫亭のつれづれ着物事件帖」。 事件帖なんて名前が付いているのでミステリーかな、と思ったら実は着物本、と言っていいほど着物ネタが満載の本です。着物知識がこの一冊でかなりレベルアップします。 主人公の波子は住んでいたアパー…

ヘヴィーオブジェクト 死の祭典

今日は昨日に続いてヘヴィーオブジェクトから、5冊目の「死の祭典」。 今回の主人公はいつものメンツではなく、マリーディ=ホワイトウィッチという女性。といっても設定では12歳。ぜひアニメ化してください。白魔女ですか。このシリーズでこの年齢ですからも…

ヘヴィーオブジェクト 電子数学の財宝

今日の本はヘヴィーオブジェクトの4冊目、「電子数学の財宝」。 このシリーズ、巨大兵器を使って戦争する話なのですが、出てくる集団について。 王政による完全な統治を掲げる『正当王国』。 情報の質と量で善悪を決定する『情報同盟』。 経済的活動が人命を…

子育て陰陽師

今日の本は「子育て陰陽師」。 ストーリーは、ざっくり言うと、陰陽師が子育てする話です。 以上です。 簡潔にまとまったら書くことがない(笑)。主人公は陰陽師の間宮春明。式神は狐の識(シキ)。育てることになった子供は由良小夜香(サヤカ)。春明とサヤカは…

ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集

今日の本は森見登美彦さんの「ぐるぐる問答」。対談集です。 対談集ということで、いろんな人が出てきますが、森見さんの語る内容がいまいちパッとしない(笑)、ていうかマニアには既知なことが多くていまいちインパクトが感じられないのですが、というわけで…

高い城の男

てなわけで今年最初に紹介する一冊は、フィリップ・K・ディックさんの「高い城の男」。 この本は先日紹介した「メカ・サムライ・エンパイア」が参考にしたという一冊で、第二次世界大戦で日本・ドイツが勝ったという前提のストーリーです。 主人公のロバート…

ヴァンパイア探偵 --禁断の運命の血--

今年最後に紹介する本は、実は別の本にする予定だったのですが間に合わなくて他の本になった、とか書かなければ誰にもバレないのだから余計なことを書かなければいいのだが…とか思いつつ、今日は喜多喜久さんの「ヴァンパイア探偵」です。 ミステリーです。…

太陽と乙女

パソコンを起動するといつも Microsoft Teams が起動するのがうっとーしい。一人会社でどうやってチームプレイをしろというのだ。登録者数を見てから起動しろと言いたい。 ということで、今日の本は「太陽と乙女」である。森見登美彦氏のエッセイ集である。…

ヘヴィーオブジェクト 採用戦争

今日は「ヘヴィーオブジェクト 採用戦争」。シリーズ2冊目ですね。 1冊に3つのミッションが含まれています。場所は南極、山岳地帯、アマゾンの密林、ということで僻地で作戦展開する話です。 第三章で軍隊アリに襲撃されるシーンはアニメだと結構ぞわぞわし…

ヘヴィーオブジェクト

今日は最近読み始めた「ヘヴィーオブジェクト」。アニメもほぼ同時に見始めています。 ジャンルは戦闘系SF。巨大ロボというかメカ、超重量兵器の「オブジェクト」を少女がコントロールして戦争する、みたいなストーリーです。主役は文庫本の表紙にもなってい…

修学旅行は世界一周!

今日の本は吉田友和さんの「修学旅行は世界一周!」。 一人で世界一周するという修学旅行の話です。タイトルそのまんま。軽い話で、チョロっと読める感じです。 コロナ流行中の今だと考えられないような話ですが、バンコク、チェンマイ、バラナシ、イスタンブ…

学校制服とは何か その歴史と思想

今日紹介する本は「学校制服とは何か」。何かと言われても…と思うかもしれないが、私もそう思った。 ズバリ何かというと、 制服は生徒を支配 管理する道具(p.102) という見方である。ここから派生して、制服廃止は自由の象徴となっていく。 1960年代後半から…

魔法科高校の劣等生(30) 奪還編

今日は魔法科高校の劣等生の30巻、「奪還編」。拉致された水波を取り返しに行きます。今回は真由美さんが結構出てくるので嬉しいですが、イラストがないのが残念。 ついに達也は軍と決裂。退役届を出して軍属という身分から離れることになります。佐伯少将は…

魔法科高校の劣等生 追跡編

今日は久しぶりですが、魔法科高校の劣等生、28巻、29巻の「追跡編」。 前回の急転編で水波ちゃんが拉致されてしまったので、それを追いかけるストーリー。九島光宜はパラサイトになって病弱属性から開放されましたが、思考パターンが達也に比べると弱気とい…

キノの旅XXII the Beautiful World

今日は「キノの旅」の第22巻。 第一話「仮面の国」は、表情を隠すために仮面を付けて生活していたら、 彼等には、〝表情を作る〟という能力が失われていた。 (p.32) という話。これは本当にありそうな話です。ある表情をした時に相手のリアクションでフィー…