Phinlodaのいつか読んだ本

実際に読んでみた本の寸評・奇評(笑)

雑記

ナマクラ刀というのは切れないのではないかという指摘があったのですが、元ネタを探しているところです。確認したら報告します。

今日はいろいろ忙しかった、ていうかまだ忙しいのですが海音寺潮五郎さんの「西郷と大久保」を読みました。

一日で読む本ではないですね。西郷は武士、大久保は政治家、というのが定説ではありますが、この本ではいずれも戦略家と呼ぶべき立ち位置です。西郷さんがちょっと気弱な感じに描かれているのが印象的です。

 

西郷と大久保
新潮文庫
海音寺 潮五郎 著
ISBN: 978-4101157047

 

雑記

文化防衛論、あと10分あれば読み切れるあたりまで読みました。後半は学生との討論になっているのですが、当時の学生の主張がナマクラ刀のごとく猛烈にキレ味がよくて面白いです。

今の学生にこれだけの無謀なパワーがあるでしょうか。このようなキレ味を持っているカテゴリーの人達というのは、個人的にはアニオタしか思いつきません。

 

雑記

今日もグダグダだったので書くこともないですが、電車の中では三島を読んでました。この人はいつ読んでも面白いですねぇ。考え方というよりも、存在そのものが面白いです。対談でこういうことを言っている。

きたない試合やるボクサーは非常に弱いんだけど、きたないことによって勝つことがよくある。
(p.150)

それも美学だということでしょうか。

雑記

今日は結構暑かったですね。室内は逆に寒い位でしたから、これは体調に気を付けないとやられるパターンです。今日は三島由紀夫さんの本をちょっと読みました。

三島さんの文章は個人的にはスッキリとした難解文だと思っています。こんな表現があります。

守るという行為には、かくて必ず危険がつきまとい、自己を守るのにすら自己放棄が必須になる。平和を守るにはつねに暴力の用意が必要であり、守る対象と守る行為との間には、永遠のパラドックスが存在するのである。
(文化防衛論、p.49)

流石に平和ボケの今の日本でも、平和主義を宣言するだけで平和に暮らせるというお目出たい人は存在しないと思いますが、自己放棄というのは三島さんのことですから例えば神風の特攻のような作戦が頭にあるのではないかと思われます。

無抵抗主義というのもありますが、暴力と無抵抗が戦ったら基本的に暴力が勝ちます。無抵抗が勝っためには、無抵抗の裏に暴力に対抗する力あることが前提になるのです。

 

文化防衛論
ちくま文庫
三島 由紀夫 著
ISBN: 978-4480422835

雑記

今日はいつにも増してグダグダダで、ダが1つ多くなってしまいましたが、とにかく足が痛くて歩けないとかそのレベルで大変です。といいつつ歩いて帰宅中なのですが。

プレミアムフライデーなので書店でポイント稼ごうかと思ったりしましたが、中にはプレミアムフライデーが土日も続くスゴいフライデーの店もあるので、そのような店に期待したいです。

実は読みたい本が一冊あるのですが、それが洋書で、日本の電子書籍はともかく、AmazonKindle ですら見当たりません。米国アカウントのような裏技で入れば get できそうな気もするのですが。日本語版の Amazon だと、ペーパーバックしか選択肢に出てこないのです。

図書館でも探してみましたが、それもないというのが何だかな~という感じです。結構有名な本なので、getできたらここで紹介したいと思います。

超速読力

今日は電車の中で一冊読みました。

超速読力というのはどういう意味かというと、

大量の情報をざーっと流し込んで、それに対してコメントが言える能力、すなわち「超速読力」
(p.013)

つまり、このブログでやっているようなスキルがズバリ超速読力なのでしょう。なお、この本は20~30分程度で読んでいます。

ちなみに、この本にはフセンを貼る話が出てきますが、私も貼っています。この本の場合は、20枚ほど貼りました。

本にフセンを貼る人はあまりいない
(p.178)

そういわれると、確かに自分以外に、本にフセンを貼る人は見たことがありません。フセンを貼ると本が傷むという説がありますが、経験的に、粘着力が弱いフセンだと問題ないです。ただ、貼ったつもりのフセンがどこかに行ってしまうことがありますが。

さて、この本は速読する本かと思ったのですが、

時間がないときは、真ん中あたりから読み始めることをおすすめします。
(p.029)
また本によっては、カバーを織り込んである袖の部分や裏表紙に、解説や要約が書いてあることがあります。これを読めば、本文をまったく読まなくても内容がわかります。
(p.064)

それって要するに速読じゃなくて読んでないですよね。

ちなみに、斎藤さんは重要なことを第一章に書くそうなので、斎藤さんの本を真ん中から読むと失敗します。また、この本は最後は実際に速読する例が紹介されているので、最初に基礎、最後に応用という参考書のような構成なんですね。古典を読むのがいいとか、積ん読でも構わないというのは、かなり目から鱗が落ちまくります。

最後に恒例のアレ、いいなと思った言葉を紹介します。

偉人の言葉は、ひと言が重いのです。
(p.144)

 

超速読力
齋藤 孝 著
ちくま新書
ISBN: 978-4480072313